歯科の外での「社会生活」で初めての挫折
システムの重要性を痛感し、業界に復帰
最適化されたミニッシュ治療を目指して起業
今は「自分の歯を一生使い続けること」が使命に
口腔データでフィジカルAIを的確に狙い撃ち
単価を引き下げ、世界中の人々に恩恵をもたらす

カン代表がYouTube番組『コンシューマー・ザ・マネー』に出演
ミニッシュ・テクノロジーのカン・ジョンホ代表が、登録者数100万人のYouTubeチャンネル「ソビ・ザ・マネー」に出演し、ミニッシュをはじめとする自身の人生の軌跡について語った。
経営者としての姿だけでなく、自身の「黒歴史(?)」までもありのままに公開した。 カン代表は「お金そのものが目標ではなく、意味のある生き方を追求するうちに今に至った」とし、「究極的には、世界中の人々が歯科疾患で長く苦しんだり、歯を失ったりすることなく、安価に治療を受けられるようにすることが目標だ」と明らかにした。
以下は主な内容です。
人生の苦味を味わったレストラン経営の失敗談
現在の成功の裏には、痛ましい失敗や迷いの時期もあった。2005年に城南で初めて開業した際、経済的に余裕がなかったため、体力だけを頼りに毎日夜間診療を行っていたところ、健康を大きく損なってしまった。 短期間で多額の収入を得たものの、マンネリに陥り、歯科医院を辞めようとして光州にシーフードレストランを開いたこともあった。
当初は順調だったが、競合他社が雨後の筍のように現れ、結局は苦い経験を味わって店を閉めざるを得なくなった。しかし、この経験はむしろ、一般人の視点から社会システムを見つめ直すきっかけとなった。労働集約的な診療方式から脱却し、「システム」の重要性を認識させてくれたのだ。 悩んだ末に目を向けたのが、デジタルCAD/CAMだった。
CAD/CAMの導入以来、歯をスキャンし、院内でロボットが直接削り出すことで、補綴物の製作時間が1週間から1時間以内に短縮された。 「ワンデイ治療」の時代が幕を開け、患者の利便性が大幅に向上した。医師もより多くの患者を診療できるようになり、現在ミニッシュの最大の強みである「ワンデイシステム」の基盤が築かれた。
「家族なら、過剰診療なんてできませんよね」
私はいつも、患者さんを自分の家族のように考えてきました。自分の息子や娘、あるいは両親だと考えれば、決して過剰な治療計画を立てることはあり得ません。開業当初から、「過剰な治療をしない、歯に害を与えない、歯を削らない」という信念を貫いてきました。
こうした哲学に基づき、歯を削らないようにし、過剰な治療を避け、痛みを伴わない治療を心がけただけなのに、その結果がまさに「ミニッシュ」という形で現れた。歯を削らないことで、かえって歯を健康に保つ治療となったのだ。
医療プラットフォーム企業へと進化中
歯科病院の院長にとどまらず、会社を設立した理由は、ミニッシュ治療を高度化し、カスタマイズするためだ。産業界にはすでに精密加工装置やソフトウェア、接着剤などがあったが、ミニッシュに最適化されたものではなかった。他社が作ってくれない以上、自ら解決策を見出そうとしたのだ。
当社の目標は、インプラントをせずに、天然の歯をそのまま一生使い続けられるようにすることだ。ミニッシュは、これを達成するための一つの技術に過ぎない。現在は、単に患者を治療するだけでなく、歯科医師への教育や、必要なソリューションや機器の提供も行っている。患者と歯科医院をつなぐ医療プラットフォーム企業へと進化することを目指している。
こうした技術力とノウハウが、最近、大手投資会社から300億ウォン規模の投資を誘致する結果につながった。
日本を魅了した「K-歯科」の技術
韓国では約50の提携歯科医院を確保するのに5年かかったが、日本では1年もかからずに60を超える医療機関がミニッシュを導入するほど、反響が熱い。
かつて韓国の歯科医師たちが日本の翻訳書を読んで、日本の師匠から技術を学んできたことを考えると、驚くべき変化だ。今ではむしろ、日本の歯科医師たちがミニッシュの技術を学ぶために韓国を訪れている。これは、グローバル市場におけるミニッシュの地位が高まったことを示している。
23万件のデータと「フィジカルAI」
過去20年間にわたり、スキャン方式により23万件に及ぶ歯のデータを蓄積してきた。「フィジカルAI」時代に向けた準備を整えた。手作業の割合を減らし、超精密加工工程を自動化して、大量生産体制を構築することが目標だ。
生産単価を引き下げ、世界中の誰もが歯科疾患に悩まされたり、歯を失ったりすることなく、手頃な価格で治療を受けられるようにすること。これこそが、ミニッシュ・テクノロジーが今後進むべき明確な青写真である。



