AI対話による反復業務の自動化
散在するデータを統合してみたところ
トレンド・効率・インサイトが導き出された
コーディングよりも問題定義が重要
カン代表「データを羅列するのではなく
ダッシュボードを通じたコミュニケーション体制を構築する」

広告成果の分析資料を作成するために、マーケティング部の社員たちが日常茶飯事のように残業していた文化は消え去った。分厚い紙の冊子を使って行われていた顧客相談は、ワンタッチで最新の事例を表示できるタブレットの画面へと進化しつつある。 生成AIと対話しながら必要なプログラムをあっという間に作り出す「Vibe Coding」が、ミニッシュの働き方を変えている。こうした変化の主役は、コーディングを学んだことのない実務担当者たちだ。
ペ・ヨンのマーケティング室長は、Vibe Codingを活用して、あちこちに散在していたマーケティングデータを1つの「統合ダッシュボード」として構築した。 これまで、ネイバーやグーグルなど各チャネルの広告データは、媒体ごとの支出額を確認する程度にとどまっており、毎週の会議資料を作成する際には、データを移行するのに多くの時間を費やさなければならなかった。この悩みの種を、DX室の支援を受けて解決した。
5月末からダッシュボードが本格的に活用されるようになり、意思決定の確かな根拠が得られた。チャネル別の広告費やインプレッション数、クリック率、効率が自動的に集計されるだけでなく、これまでメディア単位でしか確認できなかった成果を、広告素材(コンテンツ)単位まで詳細に追跡できるようになったのだ。
これにより、成果の低い素材を迅速に排除し、効率の高い素材に予算を集中させるなど、データに基づいた意思決定が可能になった。現在、ダッシュボードは病院別の売上、来院経路、インフルエンサー管理、他社モニタリングへと拡張されており、YouTubeやInstagramのコンテンツの成果を測定して実務に活用している。
ペ・ヨン室長は、「繰り返しの単純作業はAIに任せ、企画や判断といった本質的な業務に集中できる環境を整えることが最終目標だ」と述べた。
TCチームのオ・ダンビ課長は、「デジタル相談ガイド」をVibe Codingで企画した。オ課長は、他院を訪問して相談の様子をモニタリングする過程で、患者の関心事に合わせて臨床事例を提示する姿からインスピレーションを得た。 臨床事例を状況に合わせて構成し、最新の資料にいつでも簡単に置き換えられるウェブベースの相談ツールを、AI開発ツールである「Replit」を活用して、わずか5時間で最初のプロトタイプを実現した。
患者が歯の削り量に敏感な場合は、削りをほとんど行わない症例を、特定の施術について質問がある場合は、関連する臨床症例をタブレットの画面で即座に切り替えながら説明する方式だ。機能の開発は完了しており、コンテンツを充実させて実際の導入準備を進めている。安定化作業は、ペ・ヨンの室長がClaude Codeを用いて補完した。
この経験は、相談後に予約や来院を行わなかった顧客を段階的にフォローする「TCチーム・リコール管理プログラム」にもつながった。担当者が変わっても見落としがちな連絡対象者をシステムが自動的に表示してくれるため、業務の漏れを防ぐことができる。
二人は、ダッシュボード制作の鍵はコーディングのスキルではなく、「解決しようとする問題をどれだけ具体的に定義できるか」にあると口を揃えた。
ペ室長は「何をしたいのかという企画が明確で、データさえあれば、残りはAIがほぼすべて実現してくれる」とし、「AIはさまざまな案を提示することはできるが、予算のように重要な最終決定は結局、人間が行うものだ」と述べた。 オ課長は「ChatGPTの活用方法を知っている人なら誰でも始められる」とし、「小さな業務から一つずつ自分の手で改善していく過程そのものが大きな楽しみだった」と語った。
実務者たちが自ら生み出したこの変化は、カン・ジョンホ代表が描く会社の方向性とも合致している。 カン代表は最近の管理者会議で、「加工されていないExcelの数値をそのまま表示するのではなく、実務者がデータを十分に理解した上で、誰もが直感的に把握できるダッシュボードを作成すべきだ」とし、「年内にすべての業務をAIとダッシュボードを通じて連携させる体制を完成させる」と述べた。



